例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)

「今日はいい天気ですね」

 そんな身近さで、自分の痛みや誰かの痛みについて話せれば、今よりもっとうまく会話ができるかもしれません。傘を用意するように自分の感情を大切にし、明日の天気を気にするように他者の涙を想像できれば。。2022年に秋田で開催したこの展覧会は、近年激化するトランスジェンダーの人々への差別に反対を表明する展覧会として作られました。自分の加害性に目を向けるためにも、自分の痛み、他者の痛みについて、安心して話し合う場としての展覧会を目指しました。2022年以降は展覧会タイトル「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」をプロジェクト名とし、トランスの人たちが生きやすい環境、つまりは私たちが生きやすい環境を作るために継続的な活動を行なっていきます。異なる痛みを持つ他者との分かり合えなさを引き受けながら、目の前の枠組みを壊して会話を始めたいと思います。

2023

2023年11月20日「トランスジェンダー 追悼の日」を秋田で考えるために。

11月17日(金)ー11月30日(木)秋田市文化創造館1階コミュニティースペースにて展覧会を行います。作品展示に加えて「性とジェンダーのお話会」や書籍『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』読書会、ゲストトークなどなど予定しています。2階ではフェミニズムをテーマとした展覧会も同時開催。詳しい情報は後日発表!お楽しみに!!

2022