ただひたすら目で語れ!/【女囚さそり けもの部屋】

「さそり」だ。

「さそり」がやってくる。


【女囚701号 さそり】は衝撃だった。

復讐に燃える「さそり」、その黒ずくめの姿の格好よさたるや。

街に現れる「さそり」。そのただならぬ存在感だ。

そこで流れる、メロディは完全に「夢は夜ひらく」の「恨み節」。

物言わぬさそりの代わりに、歌がその心情を語る。

さそりはの心情はこうだ。


「恨んでいる」


決まっているんだ。

刑事の恋人に、出世のために裏切られた。殺そう。やるしかない。

続編の【女囚さそり 第41号雑居房】

これは正直あんまり印象が無い。

ロードムービー的だったのは覚えている。

あと、白石加代子が出ていた。


白石加代子、わかりますか。

映画、ドラマそして何より舞台で活躍する大女優です。

すごい顔をしている。
どうすごいかというと、「矢に刺されたらきっと死なないでスタンド能力を発現するのは間違いない顔」だ。


旧作でいえば、

あの名作ドラマ【セクシーボイス・アンドロボ】の、ロボの母親だ。

あの【泣くな、はらちゃん】の、越前さんの母親だ。


母親なんだ、とにかく。

これを読んでいるあなたにも母親がいるだろう。いま、どこにいる。

家のキッチンか、リビングか。

いますぐそこに行って、顔をのぞきこんでみてほしい。


そこに白石加代子がいる。

そう思ってもらって構わない。




自分は映画を見た後にちょっとしたメモをつけているのだが、

それにはたった一言、こう書いてあった。



「白石加代子の顔って、本当の意味で《能面のような顔》なのに、意味的には逆だ」


とにかく【第41号雑居房】には、そのくらいの印象しか無い。


そして【けもの部屋】だ。

シリーズ通してほとんど喋らないさそりだが、この作品でも「目」で語る。

もう、とことん目力(めぢから)頼みといっていい。

そして頼まれる方の梶芽衣子の目力が、ものの見事に語り尽くしているのだからすごい。


特に好きだったのが、

仲間(?)のユキがマンホールの隙間から火のついたマッチ棒を落とし、ナミと会うシーン。

下水道に次々落ちていく火が物悲しく美しい(それでナミが何で見つかるのか、なんて理屈はどうでもよくなる)

その後、警察(というか成田三樹夫)に利用されたユキが、ナミをマッチ棒で誘い出す。

おびき寄せられたナミが、それとなく状況を悟ったときの目。

語るのも野暮なんだけど、ただ力強く鋭いだけじゃない、その目の表情を見て欲しい。

見どころ満載の特報


また、表情といえば、松島ナミの指名手配の写真だ。

予告にも出てくるが、「かっこよすぎる」。

0:24頃だ。あれではポスターだ。警察の中にすでにさそりの信奉者がいる、という含みなのか。


また、やはり予告の中にも出てくるが、首に注射を刺される場面だ。

この注射が結局何なのか、観ててもちょっとよくわからないんだけれども、実際ナミも「目」でもって、まさに語っている。

「これ何の注射?」

1:06頃だ。そう言ってるように見える。なんなんだ。何を注入したんだ。

「撮影最高潮!」じゃないんだ。


そして、同時上映の「非情学園 ワル 教師狩り」とは何だ。

ワルが教師を狩るのか。ワル教師を狩るのか。非情学園とはどこだ。どう、非情なんだ。


「校舎に入れてくれない」


非情だ。なんでそんなことをするんだ。


「体育が無い」


ちくしょう、非情だぜ。ずっと教室のなかなんて、あんまりだ。

「トイレに行くと、ころされる」

どうすれば観れるんだ。

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