11/14【Let’s 防災クッキング】
11/14(木)、わたしの防災勉強会 第3回【Let’s 防災クッキング】を開催しました。
このイベントは秋田市文化創造館との協働企画で、前回の防災ゲームで遊んでみよう!に続く防災勉強会のシリーズです。場所は文化創造館一階のコミュニティスペース。
https://akitacc.jp/event-project/bo-sai03241114
今回は文化創造館の調理スペースを活用して、参加者の皆さんで持ち寄った食材をもとに料理をしてみよう!という企画。集まった食材はこんな感じ。
アルファ米、パスタ、トマトホール缶、缶詰は赤貝、イワシ缶詰、固形カレールー、ホットケーキミックス、魚肉ソーセージ、スパム、春雨……など。あとは各種調味料と、コンロ、1.5リットルの水。
さて、以上の条件であなただったらどんな料理を作るでしょうか?
まずは2グループに分かれ、食材を吟味しながらメニューを考えます。結果、Aグループは乾物サラダとアメリカンドック、カレー。
Bグループは春雨サラダとトマトとスパムのパスタ。で、いってみようということで話がまとまりました。
文化創造館スタッフの岩根さんから、鍋の底に皿を入れてアイラップで「湯煎」して熱を加える方法を教わりながら調理。参加者の皆さんも災害時を想定し、缶詰のフタで食材をカットしたり、少ない水で一気に乾物を戻すなど工夫を凝らして挑んでいました。大人になってからまさか家庭科の調理実習のようなことができるとは思わず、すごく新鮮な体験でした。
そして結果は……写真を見ていただくと何となくわかりますが、形だけはなんとか食べれそう!な感じに。サラダ類は成功!美味しかったものの、スパゲティーはなんだか違う食感(パサパサ)。アメリカンドッグは熱の伝わりが足りなかったのかモッチャモッチャ……食べれなくはないけれど普段食べ慣れてるものと違いすぎてちょっと残念な仕上がり。た、食べれなくはないよね……これはこれでおいしいよね……などお互いを慰めるように皆さん食べていました。
火加減の難しさ。それから、「いつもあるものがない!」時にどうするか?という機転の利かせ方というか、調理の引き出しの多さが重要なのだと感じました。
その後、10月11月と能登に滞在した中島さんが現地の状況をレポートしてくれました。今回はイベントに合わせて「ごはん編」としてスライドをまとめてくれています。
電気ガス水道が届いていない滞在場所に、薪ストーブを持って行った中島さん。そこで火を焚いてたらいろんな人が集まってきて話を聞けたといいます。
「有難いとは思いつつも、毎日のお弁当がつらくなってくる」という現地のリアルな話も。
これまで日々地元の野菜を食べていた人たちにとって、弁当や菓子パンが続くというのはなおらさ辛いものがあるだろうなと思います。また、揚げ物やご飯のボリュームも高齢者の方には厳しい。
また、オムツの意外な活用法についての話も。詳しくは今後発行するZINEの中でも紹介したいと思います!
音声配信の中でもイベント時のことを喋ってますのでもしよろしければ……(関係ない映画の話もしていますが)
水が出ない時にどうするか?コンロがない時にどうするか?お弁当が食べれない時にどうするか?
を、調理しながら何となくイメージできたのではないかなと思います。
私自身、普段は結構レシピサイトを検索して料理をしているのですが、災害時にそういうレシピはほぼ意味をなさなくなります。食材も揃わないし、調味料も満足には足りてないはずで、そもそも水も無い、火も使えないかもしれない。失敗してもいいから、普段から「自分で頭を使って作る」ことの重要性を今回とても感じました。もっといえば、私たちは料理をつくる=食材を「買って」作るという固定観念のなかで生活してしまっています。昨日はカレー、今日はパスタと、毎日違うメニューの食事を食べる、ということにも違和感がない。それは習慣であって仕方のないことなんだけれど、これからはもっと「作物からつくって食べる」「あるものを使って食べる」ということの意義を再確認し、実践していくことについて考えていくべきなのだろうなと、ぼんやりとですが考えました。
trunkで畑を続けていることも、その実践……になっているといいなと思います。後付けですが。。
とはいえ、「粗食がいちばん良い」とか「自給自足を目指そう」という考えもまた現実的ではないというか、極端な話です。また私の話になってしまって恐縮ですが、今年コロナにかかりました。一週間くらい高熱で寝込んだんですが、食欲はありました。ただ、治りかけの頃に味覚がなくなってしまった。
そうすると、少しずつ食欲もなくなってくるんですね。喉を通ってお腹も満たされるけれど、何か物足りないというか、空虚な感じというか、食事が「作業」になるというか……。
その時につくづく痛感しました。味を感じる、食べるということは生活の「楽しみ」であり「ストレス解消」だと。もうちょっと大袈裟にいうと「明日もなんとかなるかも」という気持ちを生み出すための一つの重大な要素なんだと思いました。
要するに、いくらお腹いっぱいになっても、それだけでは「いろいろキツイけど、明日もがんばるか」には繋がらない。失敗してもいいから自分でつくって、食べて、おいしい/あんまりおいしくないを感じるということ自体に意味があるんだと、今回のイベントであらためて思いました。
だらだら個人的なことを書きました!
次回、わたしたちの防災勉強会はお休みですが、文化創造館では下記の企画があります。
ぜひ参加してみてください!私(堀内)も参加します。
「防災ITSUMO講座-水害編-」
https://akitacc.jp/event-project/bosaiitsumo241207
最後まで読んでいただき有り難うございました。